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 茨城県、野生化「アライグマ」の捕獲数が過去最多と発表

発表日:2021.05.06


  茨城県は、令和2年度のアライグマ(学名:Procyon lotor)の捕獲実績や、アライグマ防除の取組を紹介した。同種は北アメリカ原産で、1970年代に飼育個体の逃亡や遺棄などにより自然繁殖しており、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に基づき特定外来生物に指定されている。タヌキによく似ているが、縞模様の長い尾などで見分けられる(タヌキの尾は短い)。同県では令和3年4月9日に「茨城県アライグマ防除実施方針(第3次茨城県アライグマ防除実施計画)」を策定し、この計画に基づき目撃の連絡を受けた市町村又は従事者が捕獲・運搬を実施しており、県は捕獲された個体の処分、また対策の検討などを行っている。令和2年度は、過去最高の1652頭を捕獲し、坂東市(447頭)、かすみがうら市(248頭)、つくば市(240頭)をはじめとした市町村においても過去最高の捕獲数となった。県では、狩猟免許がなくてもアライグマの捕獲が可能となる「防除従事者講習会」を開催している。同種は、可愛らしい外見とは異なり非常に獰猛で、感染症リスクも生じることから注意が必要といい、目撃した場合は市町村へ相談するよう呼び掛けている。

情報源 茨城県 アライグマを捕獲しています
機関 茨城県
分野 自然環境
キーワード アライグマ | つくば市 | 特定外来生物 | 捕獲 | アライグマ防除実施方針 | 坂東市 | かすみがうら市 | 狩猟免許 | 防除従事者講習会 | 感染症リスク
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