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 環境省、西表島で特定外来生物「シロアゴガエル」を再確認

発表日:2021.06.04


  沖縄奄美自然環境事務所は、沖縄県西表島において、特定外来生物「シロアゴガエル(学名:Polypedates leucomystax)」を発見し・捕獲したと発表した。シロアゴガエルは、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」で特定外来生物に指定されている東南アジア原産のアオガエル科の1種で、沖縄諸島や石垣島では既に広範囲に定着し、「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定されている。西表島の在来カエルと生息環境や餌資源をめぐる競合が懸念されており、新たな寄生虫感染をもたらすリスクもある。これまで国内では、1964年に沖縄島中部で発見、次第に分布を広げ、2007年に石垣島で初確認。その後2014年には石垣島全域で生息が確認されている。西表島では2015年に上原地区で初確認されたが、成体の捕獲などの取組の結果、2017年7月にオスの生体が捕獲された事例を除いて、約4年間未確認という実績があり、2019年10月に個体群の根絶宣言を発表していた。令和3年6月1日に同種が再び発見され、翌2日に捕獲されたことを受け、今後、島内への侵入・拡散を防止するため、個体の捕獲や卵塊の除去等を行い、専門家の意見等もふまえ、さらなる防除策を進めていくという。

情報源 沖縄奄美自然環境事務所 報道発表資料
機関 環境省 沖縄奄美自然環境事務所
分野 自然環境
キーワード 環境省 | 特定外来生物 | 捕獲 | 寄生虫 | 西表島 | シロアゴガエル | 日本の侵略的外来種ワースト100 | 防除策 | 根絶宣言 | アオガエル科
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