宮城県は、「宮城県田んぼダム実証コンソーシアム」を設立すると発表した。田んぼダムは、水田が持っている洪水緩和機能を人為的に高めることで大雨が降った時に雨水を水田に一時的に貯留し、水田からのピーク流出量を抑制して田んぼダム下流の農耕地や住宅地の洪水被害を軽減するもの。同県では、近年多発する豪雨災害への対策として、「田んぼダム」の取組を推進している。今回、コンソーシアムの設立で、「田んぼダム」の効果や適地の検証を行うとともに、普及に向けた多様な課題を積極的に解決することで、「田んぼダム」の取組拡大を図る。令和3年6月14日に同県古川農業試験場(大崎市)で設立総会を行う。併せて、実証ほ場での現地研修が行われ、堰板(せきいた)設置や自動排水栓を用いたスマート田んぼダムの実演が予定されている。