外務省は、2010年1月25日(月)、モロッコ王国の首都ラバトにおいて、6億4千万円の環境プログラム無償資金協力「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」に関する書簡の交換が行われたと発表した。我が国は、低炭素社会の実現を目指すため、平成21年度補正予算により、我が国の優れた環境関連技術を活用して途上国の気候変動対策に関する取組を支援している。今回の計画は、気候変動に脆弱なモロッコ王国の気候変動対策への取組を支援するため、電化の遅れているモロッコの南部地方を対象とし、太陽光発電設備を設置して、既存の送電網への接続により電力が不足する当該地域に電気を供給するもので、モロッコにとって初の試みとなる。これにより、電力不足の地方都市に安定的に電力を供給し、かつ、石油燃料消費量の減少により二酸化炭素の排出が削減されるという。