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 環境省、「レブンアツモリソウ保護増殖ロードマップ」中間評価実施結果を公表

発表日:2021.06.30


  北海道地方環境事務所は、「レブンアツモリソウ保護増殖ロードマップ」中間評価実施結果を公表した。レブンアツモリソウ(学名;Cypripedium macranthos var.rebunense)は、環境省レッドリスト絶滅危惧IB類にランクされる北海道の礼文島(れぶんとう、礼文郡礼文町)のみに生育するラン科の多年草で、淡黄白色の大きく優美な花をつける。盗掘などにより生育が脅かされ、近縁種であるカラフトアツモリソウとの交雑も懸念されている。取組み状況の全体評価(目標達成度合いを5段階評価で数値化)は、自生地における取組み(3.8)、自生地外における取組み(3.6)と、いずれも3(目標達成)を上回った。自生地の生育状況の評価は、平均(3.27)と、目標達成以上の評価となった。回復が進んだ自生地では、踏み付けが生じないようドローンや双眼鏡によるモニタリングが必要であり、人工培養では、人的資源の改善が必要であるとした。今後への提言として、積極的な生育環境改善と自然の推移に委ねる2つの方針を使い分ける他、モニタリング、人工培養および普及啓発に継続的な資金・人的資源の確保に力を入れてほしいなどの意見があった。これをふまえ、令和3年度にロードマップの改定を行い、5年後の目標期間終了時の目標達成に向けて、生育環境改善の取組みや人工培養株の活用による保護増殖の取組みを進めていくとしている。

情報源 北海道地方環境事務所 報道発表資料
機関 北海道地方環境事務所
分野 自然環境
キーワード ロードマップ | レッドリスト | 交雑 | 保護増殖 | 生育環境 | レブンアツモリソウ | 絶滅危惧IB類 | 人工培養 | 礼文島 | 盗掘
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