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 近江八幡八日市都市計画に係る区域区分の変更に対する環境大臣意見

発表日:2023.03.14


  環境省は、「近江八幡八日市都市計画区域区分の変更」に対し、令和5年3月14日付けで国土交通省に対し、環境大臣意見を提出した。これは、滋賀県日野町の松尾と鳥居平地区で、工業系の土地利用を目的とした民間開発が計画されている21haの区域を、市街化調整区域から市街化区域に編入するもの。同区域とその周辺では「環境省レッドリスト2020」で絶滅危惧IB類として分類されているホトケドジョウ等の重要な水生生物や、キンラン、ハンノキ群落等の多様で重要な動植物の生息と生育が多数確認されており、森林と湿地の生態系からなる里地里山の自然環境が良好に維持されている環境にある。今後、土地改変が行われた場合には、自然環境の多くが消失し、同区域に生息・生育する重要な動植物への影響が懸念されるため、残存する自然環境の質を維持し、失われる自然環境について十分な代償がなされるよう、土地改変に当たっては、周辺樹林と同様の樹種による緑化を図り、外部の自然植生を含めた生態系ネットワークとなるような動植物の生息及び生育環境となる緑地を可能な限り創出するよう努めること。土地改変に当たって行う重要な動植物の移動・移植については、不確実性が高いことから、モニタリングの実施など、環境保全措置に取り組むよう、都市計画決定権者である滋賀県に伝達するように求めたという。

情報源 環境省 報道発表資料
「近江八幡八日市都市計画区域区分の変更」に対する環境大臣意見(PDF)
機関 環境省
分野 自然環境
キーワード 都市計画 | レッドリスト | 滋賀県 | キンラン | 市街化区域 | 絶滅危惧IB類 | ハンノキ | 市街化調整区域 | ホトケドジョウ | 八日市
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