環境省と林野庁は、我が国が推薦していた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産への登録が、2021年7月26日、パリのユネスコ本部で開催中の第44回世界遺産委員会拡大会合において決定したと発表した。同地域が位置する列島の中部および南部の独特で豊かな生物多様性の生息域内保全において、極めて重要な自然の生息地を包含していることから、自然遺産の記載基準に合致するものとして、世界遺産一覧表への記載が決定したもの。今後の要請事項として、1)西表島において観光の収容能力とその影響に関する厳しい評価が実施され、観光客の訪問レベルを現在のレベルに制限または減少させること、2)絶滅危惧種の交通事故死を減少させるための交通管理措置の有効性を緊急に見直し、必要な場合は強化すること、3)可能な場所では、強固な人工的インフラから水流回復・植生回復・多様な生息地の形成をもたらすような、自然に基づく技術や再生アプローチと包括的な河川再生戦略を策定すること、4)緩衝地帯での森林伐採区域の数と総面積の両方で、現在のレベルに制限、または減少させ、いかなる伐採も厳格に緩衝地帯内に限定することが挙げられた。なお、IUCNによるレビューのために、これらの措置の進捗状況と結果を2022年12月1日までに世界遺産センターに報告することが要請されている。
情報源 |
環境省 報道発表資料
林野庁 |
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機関 | 環境省 林野庁 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 環境省 | 林野庁 | ユネスコ | IUCN | 世界自然遺産 | 徳之島 | 奄美大島 | 西表島 | 世界遺産センター | 沖縄島北部 |
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