WWFジャパンは、モーリシャス油流出事故による現地の自然保護団体を通して、環境影響調査や回復事業の支援を行っており、事故から1年超経過し、現地からの報告等を紹介した。2020年8月に発生した、WAKASHIO号の座礁による燃料用の油の流出は、事故当初、モーリシャス島南西部にある自然保護区マエブール湾エグレット島、ラムサール条約登録湿地にそれぞれ指定されているポワント・デスニーとブルーベイ海洋公園に近い沿岸域で起きたことから、周辺のサンゴ礁、マングローブ、海草藻場といった自然環境と、そこにすむ野生生物への影響が心配された。WWFジャパンは、現地の自然保護団体「Eco Sud」をパートナーとして、モーリシャス島の沿岸部10カ所を定点観測地点した、生物多様性環境調査を開始した。特に、モーリシャス政府が主導する、統合モニタリング調査の対象には含まれていない鳥類やウミガメ類などの調査は、汚染の影響を調べる上で、重要な意味を持つとのこと。生きたサンゴの平均被覆度が、2019年から、事故後の2021年4月までの間に、43%まで減少しているなどが明らかになったという。
情報源 |
WWFジャパン WWFの活動
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機関 | WWFジャパン |
分野 |
自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | 藻場 | マングローブ | 油流出 | 鳥類 | サンゴ | WWFジャパン | 自然保護団体 | ウミガメ類 | モーリシャス油流出事故 | モーリシャス島 |
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