神奈川県自然環境保全センター(厚木市)は、スギに引き続き、令和4年春のヒノキ花粉飛散量を予測するため、県内のヒノキ林で雄花の着花量調査を実施し、結果をまとめた。同センターは、県内の森林地帯(4地域・30か所)のヒノキ林において40本のヒノキを抽出し、双眼鏡(または望遠鏡)を用いて、1本ごとに着花状況を確認し、調査箇所ごとの着花点数として評価している。今回の調査では、ヒノキ林30箇所の着花点数の平均値は40.7点となり、昨年(34.6点)を上回った。この値は、過去10年間の平均(43.7点)をやや下回る値。ヒノキは夏が冷夏であると、雄花の着花量は少なくなる傾向になるとのこと。令和3年夏は、7-8月の日照時間、平均気温は平年並みであったが、降水量が平年の2倍以上と多く、スギ同様に結果的にやや少ない雄花量になったと考えられるという。