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 滋賀県、琵琶湖北湖における「全層循環」を確認

発表日:2022.02.01


  滋賀県は、琵琶湖環境科学研究センターの調査により琵琶湖北湖で「全層循環」が確認されたことを公表した。「全層循環」とは、春季から初冬にかけて低下している底層DO(溶存酸素量)が、冬の水温低下と季節風の影響により、水深の浅いところから徐々に循環が起こり、表層から底層で水温やDOなどの水質が均一になる現象。北湖今津沖の第一湖盆(水深約90m地点)では、例年1月下旬から2月にかけて「全層循環」が確認されているが、平成30年度は調査開始以降初めて「全層循環」が確認できず、令和元年度も確認できていなかった。令和3年度は、12月に大雪が降るなど冬の冷え込みが厳しく、琵琶湖の水が十分に冷やされたことに起因し「全層循環」が確認されたと考えられている。また、令和4年1月28日に実施した水中ロボット(ROV)の調査では、水深90m地点において、生物の死亡個体は見られず、イサザ、ホンモロコ、スジエビなどの生物が見られ、低層においても酸素が行き届き、生物が暮らせる環境であることが確認されたという。

情報源 滋賀県 県政eしんぶん
機関 滋賀県
分野 自然環境
水・土壌環境
キーワード DO | 琵琶湖環境科学研究センター | 琵琶湖 | 全層循環 | 溶存酸素量 | ROV | 水中ロボット | イサザ | ホンモロコ | スジエビ
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