(公財)自然エネルギー財団は、JSPS科研費20H00649の助成を受けて行った「日本の陸上風力発電の技術動向とコストに関する分析」の結果を公表した(全25ページ)。同財団は、東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故を受けて2011年8月に設立された公益財団法人。政府の発電コスト検証では、陸上風力発電の発電コストを、2014年では21.6円/kWh、2020年に19.8円/kWhと計算し、コスト低減が進んでいないと評価している。陸上風力は、日本の自然エネルギーの主力の一翼であり、経済性を改善し、導入を本格化させることが重要と考えられる。同財団では、この研究において、近年の陸上風車の技術的な動向を評価しつつ、日本の陸上風力発電のコスト構造を分析し、陸上風力発電の発電コスト低減の可能性について論じる。