気象庁は、最新の海流の予測資料により、向こう1か月も黒潮大蛇行が継続する見通しであることを発表した。黒潮大蛇行の継続期間は、1965年以降で最も長くなった。2017年8月以降、黒潮は紀伊半島から東海沖で大きく離岸して流れる大蛇行の状態となり、現在もその状態が続いている。判定に十分な資料がある1965年以降、黒潮大蛇行は今回も含めて6回発生しており、2017年8月に始まった今回の大蛇行は、2022年4月で継続期間が「4年9か月」となり、過去最長となった。黒潮の流路は、船舶の経済的な運航コースや、漁場の位置や魚種、沿岸の海洋環境にも影響を与える。また、黒潮大蛇行時には、黒潮や黒潮から分かれた暖水の影響で、東海地方から関東地方にかけての沿岸で潮位が上昇しやすくなるとのこと。台風や低気圧が接近した場合はさらに潮位が高くなり、低地で浸水などの被害が生じる可能性があるため、引き続き注意が必要になる。気象庁と海上保安庁は、今後も黒潮流路の変動を注意深く監視していくという。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 水・土壌環境 |
キーワード | 気象庁 | 運航 | 海洋環境 | 浸水 | 黒潮 | 紀伊半島 | 漁場 | 黒潮大蛇行 | 東海沖 | 潮位 |
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