(株)商船三井は、船舶エネルギー効率マネージメントプラン(SEEMP)を策定し、タンカー船隊にて運用を開始した。同プランは、船舶の運航において、安全運航および運航スケジュールを確保しながらもCO2排出量削減のために最も効率的な運航方法(減速、海流・気象を考慮した最適ルート選定、適切なメンテナンスなど)をとるための方策をまとめたもの。昨年10月に開催された国際海事機関第61回海洋環境保護委員会では、SEEMPの船上備え付け義務化が基本合意されている。同社は今回、SEEMPの効果を検証するための指標として「1トンの貨物を1マイル輸送するにあたり、実際の船の運航で排出されたCO2グラム数」を示す「エネルギー効率運航指標(EEOI)」を設定。今後、EEOIを自己モニタリングしつつ、CO2排出量削減目標を立て、SEEMPの計画に従ったエネルギー効率の改善を追求していくという。