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 国環研、研究情報誌「環境儀」第85号を刊行

発表日:2022.06.30


  国立環境研究所は、研究情報誌「環境儀」第85号「大気汚染と気候の複合問題への挑戦 数値シミュレーションを用いた高解像度予測の最前線」を刊行した。自動車や工場の排気ガス・森林火災による煙など、大気中に放出された微粒子や気体は、健康への影響が懸念され、法規制の対象となっている「大気汚染物質」であるとともに、気温上昇などをもたらし、地球の気候にも重大な影響を及ぼす要因でもある。同研究所は、他の研究機関とともに「大気汚染物質シミュレーションモデル」の開発に携わり、予測精度の向上を図りつつ、「大気汚染と気候の複合問題」の理解深化に取り組んでいる。本号では、そうした取り組みの一環として創出された全球高解像度モデル「NICAM-Chem: Nonhydrostatic ICosahedral Atmospheric Model coupled with Chemistry」の成果を中心に紹介している。担当研究員のインタビュー記事・研究成果(Summary)といった形で同モデルの開発経緯や、世界でも類を見ない、高い水平解像度(地球全体を14 km間隔で分割)の実現によって得られた新知見を紹介しつつ、関連コラム、国際的な研究動向に関する解説を添えて、「大気汚染と気候の複合問題」研究の到達点をわかりやすく伝えている。

情報源 国立環境研究所 報道発表
機関 国立環境研究所
分野 地球環境
大気環境
キーワード エアロゾル | 環境儀 | 大気汚染物質 | 研究情報誌 | 大気汚染と気候の複合問題 | 大気汚染物質シミュレーションモデル | 全球高解像度モデル | NICAM-Chem | 水平解像度 | 高解像度予測
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