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 奄美大島で海藻類を徹底調査 日本自然保護協会

発表日:2022.07.01


  (公財)日本自然保護協会(NACS-J)は、奄美市笠利町と宇検村の海で海藻類の調査を実施した(調査日:令和4年3月28日~4月1日)。この調査は、奄美大島海域の今と昔を調べる調査の一環。海藻類は奄美大島の文化と切っても切り離せない関係で、食料・畑の肥料のほか、島の伝統工芸・大島紬のノリとして用いられてきた。海草・海藻藻場の減少は全国的に深刻な状況と考えられている。奄美大島でも1970年代をピークに減少し、近年劇的に減っているとの証言が寄せられていた。今回、NACS-Jは、聞き取り調査で多く名前が挙がったオゴノリ(シルナ)、フノリ、キリンサイ(イギス)の仲間に着目し、かつて繁茂していたとされる海域で調査を行った。その結果、宇検村周辺では、比較的良好な生育が見られた。波あたりや海流などの環境要因とともに、自然の営みに合わせた人々の生活様式(集落の構造や海域利用の暗黙のルール)が、海藻類とそこに生息するウニや貝類などの生物多様性の保全に貢献している可能性が考えられるという。

情報源 (公財)日本自然保護協会 自然で地域を元気にする
機関 (公財)日本自然保護協会
分野 自然環境
キーワード 藻場 | 奄美大島 | 日本自然保護協会 | フノリ | 奄美市 | 宇検村 | 大島紬 | 聞き取り調査 | オゴノリ | キリンサイ
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