沖縄奄美自然環境事務所は、交通事故により保護されていたアマミノクロウサギが、野生復帰が可能な状態に回復し、保護場所付近の森林内に放獣したと発表した。アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島に生息する古い形質を残したウサギで、「絶滅のおそれのある野生動植物種の保存に関する法律」に基づく国内希少野生動植物種に指定されている。令和3年4月14日、奄美大島・県道79号線上(鹿児島県大島郡宇検村)で交通事故があり、負傷したアマミノクロウサギ(オス、成獣)が保護された。保護された個体は大きな外相や骨折はなく、動物病院で治療の後、経過観察されていた。4月19日には奄美野生生物保護センターに移送して屋外ケージで自動撮影カメラを利用して行動観察したところ運動能力についても問題ないと判断し、4月21日夕方に保護場所近くの山中に放獣された。島内では野生動物の交通事故が多発しており、今回のように軽症で保護されるケースは稀であるが、怪我や死んでいる希少種を見つけた場合は、同センターへ連絡するよう呼び掛けている。
情報源 |
沖縄奄美自然環境事務所 報道発表資料
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機関 | 沖縄奄美自然環境事務所 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | アマミノクロウサギ | 奄美大島 | 自動撮影カメラ | 沖縄奄美自然環境事務所 | 奄美野生生物保護センター | 交通事故 | 絶滅のおそれのある野生動植物種の保存に関する法律 | 宇検村 |
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