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 千葉県・海の博物館、100年ぶりに再発見されたイソギンチャク標本を展示

発表日:2021.06.17


  千葉県立中央博物館分館「海の博物館」(勝浦市)では、約100年ぶりに再発見されたヨウサイイソギンチャク(学名:Capnea japonica)の標本・解説パネルの展示を行う(令和3年6月18日~7月30日)。このイソギンチャクは大正3年に三浦半島三崎沖の水深210mでスウェーデン人研究者によって2個体が採集され、1940年に新種として学術誌に発表された種。通常のイソギンチャクとは異なり、触手がドアノブ状になった珍しい外観をしているが、初発見以降、発見地周辺での調査によっても採集されることはなく、“幻のイソギンチャク”といわれていた。2014年2月19日、マリンバイオ共同推進機構によって行われた沿岸生物合同調査において、相模湾三崎沖の水深238~309mの海底でヨウサイイソギンチャクの特徴に一致するイソギンチャクが採集された。同博物館の研究員らのチームにより、この標本を詳しく調べた結果、初発見時の標本(タイプ標本)と一致し、DNA情報による分類などの研究成果と併せて、令和3年6月17日に学術誌に発表された。今回、これらの研究成果を記念して、同博物館では、約100年ぶりに発見されたこのイソギンチャクの関連展示を行う。ヨウサイイソギンチャクの標本、解説パネルが展示されるが、新型コロナウイルス感染症対策のため、展示内容等の変更あるいは中止となる場合があるという。

情報源 千葉県 新着情報
機関 千葉県
分野 自然環境
キーワード 新種 | 海底 | 千葉県立中央博物館 | 展示 | タイプ標本 | イソギンチャク | 海の博物館 | 勝浦市 | ヨウサイイソギンチャク | マリンバイオ共同推進機構
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