外務省は、平成22年3月17日(水)、ジブチ共和国の首都ジブチ市において、環境プログラム無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画」に関する書簡の交換が行われたと発表した。高温で乾燥した厳しい気候のジブチでは、河川が、降雨の後のみ水の流れる「枯れ川(ワジ)」であり、人々の生活用水である地下水や雨水は干ばつの影響を受けているため、水の確保が深刻な問題となっている。同案件は、貴重な降雨を貯水池に集水して、主に農業や家畜用飲料水として利用できるようにするため、ジブチ政府に対し、貯水池等建設に必要な資機材を購入するための資金を供与するもの。我が国の同案件への協力は、鳩山イニシアティブの一環として実施するもので、すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同も表明しているジブチと引き続き気候変動分野で連携していくという。