新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、カーボンリサイクル実証研究拠点(所在地:広島県大崎上島町)において基礎研究エリアの工事が完了し、全てエリアが竣工したと発表した。カーボンリサイクル技術はカーボンニュートラルを実現するためのキーテクノロジーと見られており、経済産業省は「カーボンリサイクル技術ロードマップ(2021年7月改訂)」において、技術開発のさらなる必要性を指摘している。こうした情勢を踏まえ、NEDOは大崎クールジェン株式会社(出資企業:中国電力株式会社・電源開発株式会社)と共に要素技術の実証研究を進めつつ、2020年にカーボンリサイクル実証研究拠点の整備に着手した。当該拠点には、CO2分離・回収型酸素吹石炭ガス化複合発電(IGCC)や、CO2分離・回収型石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)の実証研究で分離・回収したCO2がパイプラインで供給されている。完工している2つのエリア(実証研究エリア、藻類研究エリア)には既に実ガスが引き込まれており、2022年4月以降は順次、施設の運用が始まっていた。今回の竣工に伴い、当該施設を関係者に公開する開所記念イベントが開催された。将来的に発電所から排出されるCO2で実際にカーボンリサイクルを行う場合と同じ条件のガスを使用した研究開発や実証が可能になるという。
情報源 |
新エネルギー・産業技術総合開発機構 ニュースリリース
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機関 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 大崎クールジェン(株) |
分野 |
環境総合 |
キーワード | IGCC | 中国電力 | 電源開発 | カーボンニュートラル | 大崎発電所 | IGFC | カーボンリサイクル技術ロードマップ | 大崎上島町 | カーボンリサイクル実証研究拠点 | 基礎研究エリア |
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