環境省は、「令和4年度海洋プラスチックごみ学術シンポジウム」の概要を紹介した(開催日:令和5年3月4日~3月5日)。近年、海洋プラスチックごみによる環境汚染、生態系、生活環境、漁業、観光業等への悪影響が懸念され、重要かつ喫緊の問題となっており、効果的な対策を行うには、海洋プラスチックごみの量・分布の実態把握、発生源の特定、生物への影響評価などの科学的知見が不可欠だが、情報は十分に整理・蓄積されていない。これまで以上のスピード感で研究を発展させるには、分野間の連携を強化し、新たな研究者の参入を含めた研究体制の一層の強化が必要という。また、研究の進展や成果について、広く一般の方に対して情報を共有する機会も必要と考えられる。今回開催のシンポジウムでは、1日目の特別セッションでは、分布把握と予測、発生源・流出経路・微細化、生物・生態系影響、代替素材・回収技術をテーマとする。また、2日目の研究セッションでは、分布把握と予測、発生源・流出経路・微細化、生物・生態系影響、代替素材・回収技術を研究セッションとして開催するとしている。