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 気候変動・異常気象の影響は?国産麦類のかび毒の含有実態調査結果

発表日:2023.03.14


  農林水産省は、国産の小麦及び大麦に含まれるかび毒の含有実態調査の結果を取りまとめ公表した。同省第55回かび毒・自然毒等専門調査会説明資料によると、気候変動、異常気象等による影響を受ける可能性が示唆されており、継続的なサーベイランスを実施する必要があるとのこと。そのため継続して「食品の安全性に関する有害化学物質のサーベイランス・モニタリング中期計画」等に基づき、国産の小麦及び大麦に含まれるかび毒を調査している。また、同省では、改訂した「麦類のデオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(NIV)汚染の予防及び低減のための指針」をもとに、かび毒による汚染の予防・低減対策の普及に継続して取りくんでいる。今回、平成28年度から令和3年度までに実施した調査結果は、都道府県の収穫量に応じて配分し、麦類の乾燥調製施設等において、乾燥調製済みの出荷段階の麦を調査試料として採取し、生産された小麦玄穀と大麦玄穀に含まれるかび毒の濃度を調査した結果を公表した。かび毒の濃度の平均値や中央値、最大値はこれまでの調査結果の範囲内であった。同省では、国産の小麦及び大麦中のDON、NIV等のかび毒の含有濃度は年により大きく異なるため、含有実態調査を継続し、必要に応じて汚染の予防・低減のための研究等を推進するという。

情報源 農林水産省 報道発表資料
産麦類のかび毒の含有実態調査の結果について(平成 28 年度~令和 3 年度)(PDF)
機関 農林水産省
分野 環境総合
キーワード 気候変動 | 異常気象 | 農水省 | かび毒 | デオキシニバレノール | DON | ニバレノール | NIV | サーベイランス・モニタリング | 麦類
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