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 東京湾で貧酸素水塊を観測 令和4年度一斉調査

発表日:2023.03.31


  環境省は、令和4年度東京湾環境一斉調査の調査結果報告書を公開した。同調査は、多様な主体が協働し「東京湾」の水質環境を対象に、多地点・同時期で一斉に行われ、水質調査・生物調査・環境啓発活動等イベント開催状況の調査が実施される。令和4年度は、水質調査に民間企業、団体、研究機関等、152機関が参加し、生物調査では、東京湾に住む身近な生物種の調査など19件の報告、環境啓発活動等のイベントでは、東京湾大感謝祭や生物観察、海岸のごみ拾いなどの13件の報告があった。令和4年8月3日を基準日として、152機関により、海域及び河川・湖沼において、水温、塩分、溶存酸素量(DO)、化学的酸素要求量(COD)、透明度等の調査を実施した。水質調査では、東京湾央部から湾奥部にかけて東西方向に底層溶存酸素量が3mg/L未満の貧酸素水塊が観測された。また、生物調査は18機関が参加し、干潟での調査においては16綱125種の生物が確認され、環境省レッドリスト2020と環境省版海洋生物レッドリストで掲載の有無を調べたところ、絶滅危惧II類と評価される種が5種、準絶滅危惧と評価される種が6種含まれていることを確認したという。

情報源 環境省 報道発表資料
〔参考〕令和4年度東京湾環境一斉調査 調査結果の公表について(PDF)
機関 環境省
分野 自然環境
水・土壌環境
キーワード 東京湾 | 水温 | 透明度 | レッドリスト | 塩分 | 生物調査 | 化学的酸素要求量 | 海洋生物レッドリスト | 溶存酸素量 | 環境一斉調査
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