農研機構と沖縄県農業研究センターは、これまで沖縄本島、石垣島、宮古島で蓄積してきた膨大な品質データを解析し、パインアップルの酸度・糖度・適切な収穫期を気温から精度よく予測するモデルを開発した。地球温暖化により、亜熱帯・熱帯果樹の生産拡大が見込まれている。しかし、温暖化はパインアップルなどの生育に大きな影響を及ぼしているため、長年にわたって栽培を行ってきた産地でも、過去の経験に基づいて果実の品質や収穫期を予測することが難しくなっている。また、時期によって品質が大きく変わるようになり、生産者の出荷計画と実需者の調達計画に齟齬が生じるといった問題が顕在化している。本成果は、従来の産地における収穫のタイミングや果実の酸度・糖度を事前に把握し、新たな開園や新品種導入の際、高品質果実を収穫できる期間を確認することができる。国産パイナップルの主要品種である、N67-10、ボゴール(通称:スナックパイン)、ソフトタッチ(通称:ピーチパイン)および新品種(沖農P17)に対応しており、地域によらず適用できるという。
情報源 |
農研機構 プレスリリース
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機関 | 農研機構 沖縄県農業研究センター |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 地球温暖化 | 国産 | 栽培技術 | パインアップル | 酸度 | 糖度 | 収穫期 | 亜熱帯・熱帯果樹 | 品質予測 |
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