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 サンゴ骨格に取り込まれたマイクロプラスチック:環境影響の見積もりが変わる?

発表日:2024.09.20


  九州大学応用力学研究所 海洋プラスチック研究センターとチュラロンコン大学は、2022年からチョンブリ県シーチャン島周辺で海洋マイクロプラスチックの共同調査を行ってきた。この調査で、四種の造礁サンゴの体内から数十から数百マイクロメートルの微細マイクロプラスチック片が発見された。検出された174粒の微細マイクロプラスチックは、サンゴの表面粘液、組織、骨格全体に分布しており、骨格にまで入り込んでいることが初めて確認された。この発見は、研究センターが開発した検出技術によるもので、プラスチックごみがサンゴに蓄積されることを示している。プラスチックごみは自然環境下で数百年から千年規模で残存し、サンゴが死滅した後も体内に保存されることが示唆される。この研究成果は、エルゼビア出版のScience of the Total Environment誌に2024年9月18日にオンラインで公開された。

情報源 九州大学 ニュース(研究成果)
機関 九州大学
分野 ごみ・リサイクル
自然環境
キーワード 環境汚染 | 造礁サンゴ | 海洋プラスチック | 微細マイクロプラスチック | 骨格蓄積 | 検出技術 | 長期残存 | サンゴ研究
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