大阪公立大学人工光合成研究センターの天尾教授らは、二酸化炭素とバイオマス由来化合物から生分解性プラスチックの原料となるフマル酸の生成収率を従来の1.6倍に向上させることに成功した。従来の反応系では1つの酵素が担う2つの反応を2種類の酵素で補うことで、中間体であるL-リンゴ酸の生成効率を大幅に向上させた。具体的には、原料であるピルビン酸の約80%をL-リンゴ酸に変換し、さらにフマラーゼを加えることで約16%をフマル酸に変換することができた。この研究成果は、英国王立化学会の学術誌「RSC Sustainability」にオンライン掲載され、“急がば回れ”作戦と称するプロセス概念図が2024年9月号の内表紙を飾った。
情報源 |
大阪公立大学 プレスリリース
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機関 | 大阪公立大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 二酸化炭素 | バイオマス | 酵素 | 生分解性プラスチック | 人工光合成 | フマル酸 | L-リンゴ酸 | ピルビン酸 | フマラーゼ | 生成収率 |
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