国際協力機構(JICA)は、9月3日にデンパサールでインドネシア共和国政府と「気候変動への生態系に基づく適応のためのマングローブの持続可能な管理能力強化に関するプロジェクト」に関する討議議事録(R/D)に署名した。JICAは2003年に設立されたバリのマングローブ情報センター(MIC)を拠点に、マングローブ管理の能力強化に取り組んできた。マングローブ林は漁業資源や森林資源を供給し、津波や高潮から沿岸住民を守る防災機能を持つ。また、炭素貯留量が高く、気候変動緩和・適応の手段として注目されている。しかし、世界のマングローブ林は破壊の脅威にさらされ、1980年からの40年間で約400万haが減少した。インドネシアでもエビ養殖池への転用により多くのマングローブ林が失われ、生物多様性や生態系サービス機能が低下している。
本事業は、インドネシアにおいて生態系を活用した気候変動適応(EbA)の観点からマングローブを持続的に管理する能力の向上を目的としている。EbAに関するMICの機能を強化し、科学情報に基づく政策提言を行う。また、持続可能なマングローブ管理モデルを構築し、インドネシア政府が設立を計画しているワールドマングローブセンターを支援する。
情報源 |
国際協力機構 ニュースリリース
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機関 | 国際協力機構 |
分野 |
自然環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性 | 生態系 | 気候変動 | マングローブ | 炭素貯留 | SDGs | 防災機能 | エビ養殖池 | 持続可能な管理 | 強靭性強化 |
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