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 食べ物から習慣的に!最新報告書が示す望ましい水摂取のあり方

発表日:2024.10.11


  厚生労働省は、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書を公表した。この基準は、国民の健康の保持・増進、生活習慣病の発症予防を目的としており、最新の科学的知見に基づいて策定されたものである。特に、生活習慣病の予防と重症化予防、社会生活を営むために必要な機能の維持・向上が強調されている。―――報告書では、十分な量の水の習慣的摂取が健康維持に好ましいとされているが、その科学的根拠は必ずしも明確ではないと指摘されている。腎結石や尿管結石の発症予防に関しては一定の報告があるが、便秘についての研究結果は一致していない。一方、熱中症の予防には水の十分な摂取が重要であり、初期治療では水及び電解質の補充が必要とされている。水の摂取源については、フランスやイギリスでは飲料由来が60〜80%と報告されているが、日本人の場合、食物由来が51%、飲物由来が49%とされている。これは、日本人が「めし」や「麺類」を多く摂取するためである。熱中症の予防や災害時の食事管理においても、飲料だけでなく食物からの水の摂取が重要であるとされている。なお、栄養管理の現場では、水の摂取量の把握が簡便な質問票や食事記録法に頼らざるを得ない。これらには過小申告の問題があるため、結果の解釈には注意が必要であるとしている。

情報源 厚生労働省 新着情報一覧
機関 厚生労働省
分野 健康・化学物質
環境総合
キーワード 熱中症 | 飲料 | 水分摂取 | 生活習慣病予防 | 健康維持 | 食事摂取基準 | 水の摂取源 | 食物 | 災害時の食事管理 | 栄養管理
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