名古屋工業大学は、東北大学、(一財)日本気象協会との共同研究グループが、準リアルタイムで熱中症リスクを評価する技術を開発したと発表した。名古屋工業大学の平田准教授らの研究では、温熱人体モデルを構築し、熱中症のリスク要因である体内深部温度(体温)上昇および発汗量を解析してきた。この方法で3時間後のリスク評価を行うには、通常ワークステーションを用いた場合、解析には12時間を要していた。今回開発したのは、以下の2技術。1)乳幼児や高齢者などの個人特性を考慮した熱中症リスク評価のための複合物理・体温調整反応統合シミュレーション技術をスーパーコンピュータに効率的に実装、高速化、2)気象予報データと融合させることによる、個人特性を考慮した3時間後の熱中症のリスクを10分で評価する技術。今後予定されている大規模なスポーツ大会や屋外イベント等において、個人属性を考慮した適切な熱中症リスク評価技術を活用することで、今まで以上に場面に応じた発症数の低減に貢献することが期待できるという。
情報源 |
名古屋工業大学 ニュース
東北大学 プレスリリース (一財)日本気象協会 ニュースリリース |
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機関 | 名古屋工業大学 東北大学 (一財)日本気象協会 |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 熱中症 | 東北大学 | スーパーコンピュータ | シミュレーション | 気象予報 | リスク評価 | 名古屋工業大学 | 日本気象協会 | 体温 |
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