キリンHD、静岡大学、自然科学研究機構(NINS)および大阪大学の共同研究グループは、PETを高効率で分解する新規酵素を開発した。──廃ペットボトルを化学分解し、再びPETに合成するケミカルリサイクル技術において、「酵素分解法」が注目されているが、従来の酵素は活性が低く、実用化が難しかった。── そこで、研究グループは、耐熱性の「PET分解酵素」を改変し、「PET2-14M-Hotlike」と「PET2-21M」を作製した。これらの酵素の性能を評価した結果、混紡繊維中のPET分解率は90%に達した。ペットボトルのPET分解量が28倍に向上したことになる(従来酵素比)。── キリンHDらは、この酵素の社会実装を目指し、酵素の製造先や廃繊維の回収業者、リサイクルPETを用いた繊維製造業者などの新たなパートナーを探索する予定である。プラスチック資源の循環に大きく貢献する成果であると訴求している。
情報源 |
キリンホールディングス ニュースルーム
静岡大学 プレスリリース |
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機関 | キリンホールディングス(株) 静岡大学 自然科学研究機構(NINS) 大阪大学 |
分野 |
ごみ・リサイクル |
キーワード | 環境負荷 | ペットボトル | ケミカルリサイクル | 耐熱性 | 資源循環 | 分解率 | PET分解酵素 | 混紡繊維 | 酵素改変 |
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