松下電器産業(株)は、42v型フルハイビジョンタイプで、発光効率が従来比2倍、消費電力が半減となる、高効率(省電力)プラズマディスプレイパネル(以下、PDP)を開発した。PDPは自発光型のため、映像シーンに応じて発光を調整できる省エネ型ディスプレイであるが、発光効率の向上による更なる省電力化が期待されてきた。同社では、PDPの基盤技術を抜本的に見直し、蛍光体などの新材料や、放電効率を向上させる新放電ガスやセル構造、さらには電力ロスを大幅に削減する新たな回路駆動方式などを開発。これにより、発光効率が従来比2倍に向上し、現行機種と同等の輝度で消費電力を半減することが可能になった。今回の「高発光効率化技術」は、省電力化のみならず、更なる高画質・高精細化や、大画面化、薄型化などを可能にする次世代PDPを支えるコア技術となるという。