商船三井は、ポルトガルと北ヨーロッパを結ぶ「グリーン回廊」の開発に関する覚書を各業界のリーディングカンパニーと締結した。──グリーン回廊は、ポルトガルに本社を置く国際合弁企業・Madoqua Renewables Holding Lda(マドクア リニューアブルズ ホールディング)が主導するプロジェクトで、低炭素燃料をGHG排出量の少ない方法で海上輸送するルートの構築を目指している。マドクア社は、ポルトガルで大規模なグリーン水素プロジェクトを推進しており、グリーン回廊は、持続可能な海事産業の実現に向けたグローバルな取り組みとして、欧州、アジア、北米の金融機関、ターミナル運営者、学術政策機関、脱炭素化に取り組む企業、グリーン燃料生産者などが支援するものとなっている。──今回、商船三井は、海上輸送の脱炭素化に向け、グリーン燃料やCO2の輸送、ゼロエミッション船の活用推進、グリーン燃料の物流・運用要件に関する知見提供などを通じて、グリーン回廊プロジェクトに参画することを決定した。同社は、2050年までにGHG排出量をネットゼロにする環境ビジョンに沿ったものであり、EUの気候目標を支援し、世界のグリーン燃料産業を推進するためにステークホルダーのコミットメントを強化するものであると位置づけている。