大日本印刷(DNP)は、企業の事業活動で発生する廃材を再生素材にし、3Dプリンターを使ってインテリアにアップサイクルする新サービスを提案した。同社はこのサービスを「再生素材を活用したデザインソリューション」のひとつに位置づけている。アップサイクルは循環型社会の実現に資するものであり、 3Dプリンターの技術・ノウハウを活用することで、柔軟なデザインや小ロット製造が可能になり、強度や耐久性の向上も期待できる。──新サービスのデモンストレーションを兼ねて、「北千住マルイ(東京都足立区)」の1階共用スペースでアップサイクルしたチェア&ソファの展示・販売が行われている。北千住マルイでは、店舗で発生したごみを「廃棄ごみ」と「資源」に分別する「エコファクトリー」という取り組みを行っている。自社の廃棄物を使ってアップサイクルした製品を顧客に提供することで、生活者の体験価値の向上や資源循環に関する意識の変容、企業の社会的責任(CSR)を果たすブランディングの向上につなげることができることが新サービスの主な訴求点である。