国土交通省は、港湾工事における設計段階からの新技術導入を促進するため、「港湾工事における“新技術カタログ”」第二弾を令和7年9月に策定・公表した。
本カタログは、全国的に共通する現場ニーズに対応する技術情報を体系的に整理し、発注者や設計コンサルタント、建設会社等の関係者に向けた参考資料として活用される。――今回の第二弾では、「藻場・干潟造成」や「護岸嵩上げ等の気候変動適応」といった新たなニーズに対応する技術群が追加された。藻場・干潟造成に関しては、種苗生産技術、生物定着促進技術、生物生息基盤材製作技術など、沿岸生態系の再生に資する技術が掲載されている。これらは、港湾工事における環境配慮型設計の推進において重要な役割を果たす。また、護岸嵩上げ等の気候変動適応技術としては、嵩上げ技術、補強技術、越波低減技術などが紹介されており、激甚化・頻発化する自然災害への対応力を高めることが期待される。これらの技術は、カーボンニュートラルの実現や生産性向上といった政策的背景とも連動しており、港湾分野における持続可能なインフラ整備の一環と位置づけられる。
同省は、今後も他のニーズに対応した技術カタログの作成を継続し、設計段階からの新技術導入を促進する環境整備に取り組む方針だ。
| 情報源 |
国土交通省 報道発表資料
|
|---|---|
| 機関 | 国土交通省 |
| 分野 |
自然環境 水・土壌環境 |
| キーワード | 気候変動適応 | 種苗生産 | 藻場造成技術 | 干潟造成工法 | 護岸嵩上げ | 越波低減 | 生物定着促進 | 港湾設計 | 新技術導入 | 環境配慮型インフラ |
| 関連ニュース |
|
