環境省は、9月26日に新潟港(東港区)西ふ頭で確認されたアリが要緊急対処特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)であったと発表した。――本件は、同省が毎年実施している全国港湾調査において、今年度27事例目となるヒアリ発見事例。平成29年度の26事例を上回り、年度別の確認数は過去最多となった。
今回確認された個体は、コンテナヤードの舗装の継ぎ目から出入りしていた働きアリ約20個体であり、調査事業者が現場で殺虫餌(ベイト剤)を設置した後、環境省が専門家に同定を依頼した。
同省は、新潟県などの関係機関と連携し、発見場所周辺での調査および防除を実施している。また、「ヒアリ類(要緊急対処特定外来生物)に係る対処指針」(令和5年国土交通省・環境省告示第1号)に基づき、関東地方環境事務所から新潟県等に対し、コンテナヤードの点検やヒアリ類の疑いがある場合の連絡・対応を改めて依頼している。