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 高エネルギー加速器研究機構など、水素燃料の実用化につながる成果として、水素の吸収放出速度を劇的に改善するメカニズムを解明

発表日:2008.01.15


  高エネルギー加速器研究機構(KEK)を中心とする共同研究グループは、水素燃料の実用化につながる成果として、水素の吸収放出速度を劇的に改善するメカニズムを解明した。水素燃料は、地球温暖化の原因である二酸化炭素の放出を抑える切り札の一つとして期待されているが、実用化に向けた課題の一つとして「大量の水素ガスを、いかに軽量コンパクトに貯蔵し、かつ効率的に吸収放出させるか」という点がある。今回の研究では、水素吸蔵物質の1つである水素化アルミニウムナトリウム中で、従来全く考慮されていなかった水素結合の存在と、それが水素の吸収放出速度を減少させることを世界で初めて解明。今後、水素吸蔵物質を開発するに際し、水素結合が起こりにくい結晶構造や構成要素を選択するという指針が得られたという。

情報源 高エネルギー加速器研究機構(KEK) プレスリリース
機関 高エネルギー加速器研究機構(KEK)
分野 地球環境
キーワード 水素 | 高エネルギー加速器研究機構 | KEK | メカニズム | 水素燃料
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