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 (独)物質・材料研究機構、各種装置の省エネルギー化につながる低摩擦特性を発見

発表日:2010.09.21


  (独)物質・材料研究機構は、同機構材料信頼性センター微小材料工学グループの研究チームが、酸化亜鉛コーティング膜の結晶配向性をうまく制御すると、大気・真空・油中のあらゆる環境下で低摩擦特性を有することを発見したと発表した。また、油中において荷重が大きくなると、圧電効果(圧力により結晶の格子が歪み、分極が現れる現象)により反発力が生じ、摩擦係数が小さくなるという、通常とは異なる不思議な特徴を有することを明らかにした。材料の低摩擦化技術は、摩擦によるエネルギーロスを削減できるため、省エネルギー対策の一つにあげられている。同研究成果は、磁場や電場などをかけるといった特別なエネルギー供給無しで、重力による荷重で摩擦力の低減を実現できる基本技術である。今後、あらゆる装置の駆動部分に利用することで、省エネルギー化が実現できることが期待されるという。なお、同研究は、文部科学省科学研究費補助金、基盤研究A「ピエゾ効果を利用した摩擦力の低減と低摩擦コーティングの開発」による。

情報源 (独)物質・材料研究機構 プレスリリース
機関 (独)物質・材料研究機構
分野 地球環境
キーワード 省エネルギー | 物質・材料研究機構 | 文部科学省 | 摩擦 | 科学研究費補助金
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