帝人(株)は、同社が開発した植物由来の高耐熱性バイオプラスチックが、(株)ヤブシタが展開する世界的なブランドのメガネに採用されたと発表した。フレームなどのプラスチックパーツ(レンズ・金属パーツを除く)にバイオプラスチックが採用されたメガネは世界初となる。これまで、代表的なバイオプラスチックであるポリ乳酸は、メガネの鼻パッド用素材としては使用されていたが、フレームなどの他パーツについては、要求される耐熱特性を満たすことができず、採用されていなかった。今回採用された同社の高耐熱性バイオプラスチックは、従来のバイオプラスチックをはるかに上回る耐熱性(融点210℃以上)を有することが評価された。なお、同プラスチックは、高耐熱性に加え、高い成形性(半結晶化時間を1/4~1/5に短縮)や耐加水分解性も兼ね備えるため、プラスチック成形材料や衣類、インテリアなど幅広い用途で採用が進んでいる。