(株)リコーは、静岡大学と共同で「ポリ乳酸の金属フリー低温重合技術」の開発に成功したと発表した。同技術は、植物由来の素材から合成可能なバイオプラスチックとして注目される「ポリ乳酸」を、高圧のCO2(超臨界CO2)及び有機分子触媒を利用して製造するもの。従来の一般的なポリ乳酸重合法では、スズ系触媒を使用して、高温(約200℃)環境下で重合化に数時間要していたのに対し、同技術では金属触媒を使用せずに低温(モノマー融点である100℃以下)での重合が可能であり、連続生産もできることから、安全性が高く、省エネルギー、低コスト等の特長がある。同技術は、バイオマス(植物)等の再生可能な資源の利用を促進し、持続可能な社会の構築の実現に寄与できるものであることから、同社では、ナノテクノロジーに関する国際総合展示会「nano tech 2012」(2012年2月15日~17日開催)に、同技術を出展するという。
情報源 |
(株)リコー お知らせ
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機関 | (株)リコー 静岡大学 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | CO2 | バイオマス | 触媒 | ポリ乳酸 | リコー | 植物由来 | バイオプラスチック | スズ | 静岡大学 | 重合 |
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