(独)産業技術総合研究所は、1wt%(重量百分率)程度の希薄な1-ブタノール(以下「ブタノール」という)水溶液から、80 wt%以上に濃縮したブタノールを回収できる、省エネルギー型の膜分離精製技術を開発したと発表した。ブタノールは、エタノールと比較して発熱量が大きいことから、地球温暖化対策に貢献できる再生可能なバイオ液体燃料として期待されている。今回、同研究所は、高いアルコール選択透過性をもつシリカライト分離膜を用いた膜分離法(浸透気化法)によって、低濃度ブタノール水溶液から高濃度ブタノールを回収することに成功。この技術は、従来の分離膜を用いた場合に比べて、ブタノール回収のためのエネルギーを50~70%程度低減できることが期待されるという。同研究所では今後、同技術による(バイオ)ブタノール生産技術の早期の実現を目指し、産業界と連携して実用的なサイズの分離膜の製造法(伸長化およびモジュール化)の確立を図るとともに、さらに膜分離性能の向上を目指すという。
情報源 |
(独)産業技術総合研究所 プレスリリース
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機関 | (独)産業技術総合研究所 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 再生可能エネルギー | バイオエタノール | 省エネルギー | 地球温暖化 | バイオ燃料 | 産業技術総合研究所 | 濃度 | 膜分離 | バイオブタノール | 浸透気化法 |
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