東レ(株)は、環境配慮型ABS樹脂を開発し、平成22年12月より本格発売を開始すると発表した。今回開発した樹脂は、ABS樹脂に植物由来のポリ乳酸(PLA)を少量配合したもの。ABS樹脂は、成形しやすく物性バランスや表面外観に優れており、家電製品や建材、自動車の内外装部品などに幅広く使われている。一方、PLAはCO2排出量の削減や化石資源消費量の削減に有用だが、従来の石油系プラスチックと比較して耐衝撃性や耐熱性、成形加工性などが劣る他、分解しやすいことから、樹脂成形用材料としての物性保持や安定化が困難であった。今回、同社は、独自のポリマーアロイ技術とコンパウンド技術により、樹脂コンパウンド段階におけるPLA配合量の最適化、ABS樹脂との相溶化技術とPLAの分解抑制技術を確立。これにより、従来の汎用ABS樹脂と同等の物性バランス・成形加工性を達成し、省資源化と地球環境保護に貢献できるという。
情報源 |
東レ(株) プレスリリース
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機関 | 東レ(株) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | CO2 | 省資源 | 環境配慮 | 東レ | プラスチック | ポリ乳酸 | 化石燃料 | 樹脂 | ABS | PLA |
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