双日(株)は、オーストリアのレンチング社と協力し、ユーカリを主原料とする植物由来繊維を使用したバイオ樹脂コンパウンド事業に2011年をめどに参入すると発表した。今後、主に自動車用途向けの開発を行う。このコンパウンド材は、独自製法を有するレンチング社が生産したもので、ポリ乳酸樹脂やPP(ポリプロピレン)と混ぜることで、プラスチック強化材として力学物性を向上できる。また、ガラス繊維よりも軽いため、繊維強化プラスチック(FRP)として、自動車のダッシュボード等の成形部品での開発も可能になる。さらに、高い重合度があり、他の植物由来繊維に比べて物性値が非常に高く安定していることから、主に自動車のシート表皮材や天井材、内装材等の用途での開発も見込んでいるという。原料となるユーカリ原木は、成長が早く、必要とされる水量もコットンに比べて1/70という特徴があり、この原料を、計画されたプランテーションから調達し、環境に配慮した独自製法で繊維化することにより、従来のコンパウンド材と比べて二酸化炭素(CO2)排出量削減に寄与するという。
情報源 |
双日(株) ニュースリリース
|
---|---|
機関 | 双日(株) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | CO2 | バイオマス | 自動車 | プラスチック | 双日 | 樹脂 | 植物由来 | ユーカリ | コンパウンド | レンチング社 |
関連ニュース |
|