福島県災害対策本部は、県中浄化センターの下水汚泥から高濃度の放射性物質が検出されたと発表した。福島県では、平成23年4月30日、県中浄化センターにおいて、下水汚泥及び溶融スラグの放射能量調査を実施。その結果、放射性セシウムが、下水汚泥から26,400Bq(ベクレル)/kg、溶融スラグから334,000Bq/kg検出された。これら高濃度の放射性物質が検出された原因として、降雨により地表面の放射性物質が混入し、下水処理の過程で濃縮された結果と推定されるという。なお、同浄化センターからの下水汚泥は80t/日発生しており、10t/日をセメント会社で再利用、70t/日を溶融炉で処理し、濃縮された溶融スラグが2t/日発生する。同県では、今後の対応として、1)溶融スラグは場内のストックヤードに保管し、安全な距離を取ってバリケードで立ち入りを制限する、2)セメント会社での再利用を当面の間休止する、などの方策を示すとともに、国に対し、溶融スラグや放射能量が高い下水汚泥の安全処理などについての方針を早急に出すよう要請した。
情報源 |
国土交通省 報道発表資料
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機関 | 国土交通省 福島県 |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル 健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 溶融スラグ | 国土交通省 | 下水汚泥 | 再利用 | セメント | 福島県 | 放射性物質 | ベクレル | 放射性セシウム | 高濃度 |
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