自動車メーカー各社は、自動車リサイクル法に基づき、2010年度(2010年4月~2011年3月)における再資源化等の実績を公表した。自動車リサイクル法では、自動車メーカーに対し、自ら製造した車が廃車された場合、その自動車から発生するシュレッダーダスト(ASR)、エアバッグ類、フロン類を引き取り、リサイクル等を行うこと、としている。また、再資源化に関する法定基準値は、シュレッダーダスト(ASR)が2010~2014年度に50%以上、2015年度以降は70%以上とされており、エアバッグ類は85%以上である。今回、富士重工業、マツダ、三菱自動車工業、日産自動車の4社におけるシュレッダーダスト(ASR)の再資源化率は82~84%台(最高は、富士重工業の84.0%)で、2015年度法定基準値(70%)を前倒しで達成した。また、エアバッグ類の再資源化率は94%台(最高は、日産自動車の94.3%)で、法定基準値(85%)を達成している。なお、すでに5月17日に発表済のトヨタ自動車の実績は、シュレッダーダスト(ASR)が85%、エアバッグ類が94%であった。