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 日立金属(株)、耐酸化性と強度を向上させた固体酸化物形燃料電池用素材を開発

発表日:2011.07.11


  日立金属(株)は、耐酸化性と強度を向上させた固体酸化物形燃料電池(SOFC)用素材、金属インターコネクタ材を開発したと発表した。SOFCは、燃料電池の中でも発電効率が約40~60%と高い上、発電の際に発生する熱も利用できるため、総合的に利用可能なエネルギー量が大きいという特長があり、家庭用分散電源から火力発電との複合発電に至るまで幅広い分野での利用が期待されている。このSOFCの重要部品であるインターコネクタ材は、セル同士を電気的に接続する役割を持ち、作動温度(例:700~850℃)での長時間の耐酸化性と良好な電導性、電解質に近い熱膨張係数が求められる。同社は今回、従来のインターコネクタ材に比べて、作動温度での耐酸化性・強度・電導性に優れ、電解質に近い熱膨張係数を有するとともに、特殊元素の添加により、セルの劣化原因となるクロム蒸発を抑制した新素材を開発した。同社では今後も、燃料電池の普及に向け、高性能素材の供給で貢献していくという。

情報源 日立金属(株) ニュースリリース
機関 日立金属(株)
分野 地球環境
キーワード 燃料電池 | SOFC | 固体酸化物形 | 日立金属 | 変換効率 | 電解質 | インターコネクタ | 耐酸化性 | 強度 | 電導性
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