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 富士ゼロックス（株）、木質系非可食バイオベースプラスチックを開発

  富士ゼロックス（株）は、木質系非可食バイオベースプラスチック材料と部品の開発に成功し、日本バイオプラスチック協会のバイオマスプラ（BP）マークを取得したと発表した。バイオベースプラスチックは、CO2排出量削減、石油資源使用量削減といった環境負荷低減に寄与できることから、材料開発・製品導入が盛んで、自動車、家電、事務機器などへの導入が進んでいる。同社は、バイオベースプラスチックの原料として、全世界に広く分布し、資源の輸送に伴うCO2排出量の削減を可能とする木材に着目。今回開発した材料は、木質資源であるセルロースをベースとすることにより、植物由来成分は約40重量％を占め、同時に石油資源の40％削減を実現した。また、セルロースと石油系材料とを最適な状態で混合する同社独自の技術（アロイ技術）により、射出成形のために必要な柔軟性・流動性とともに衝撃に耐える強度を兼ね備えている。特に、射出成形材料として非常に重要な特性である、樹脂を両方向から流しこんだ際にその接点で求められる強度（ウエルド強度）は、石油系材料であるABS樹脂をはるかにしのぐ強さを実現した。同社では、今後、さらに環境性能（CO2削減量、植物度など）や材料特性などを向上させるとともに、コストダウンを進め、適用範囲を拡大していくという。

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