(株)NTTファシリティーズは、青森県の協力を得て、青森県六ヶ所村(むつ小川原開発地区)で、風力発電を利用したコンテナ型データセンターの実証実験を2012年1月から開始すると発表した。データセンターにおける消費電力量の増加が今後予想されるなか、環境負荷抑制やコスト削減の観点から、その省エネルギー化・高効率化が必要とされている。また、東日本大震災以降の電力事情の逼迫や地球環境保護の観点から、再生可能エネルギーに対する期待は非常に高まっている。一方、災害被害を最小限に抑えるという観点から、データセンターの地方分散化に注目が集まっている。こうした背景をふまえ、今回の実証実験では、日本最大級の風力発電施設があり、データセンター向けの外気冷房に適した冷涼な気候下にある同地区にコンテナ型データセンターを構築し、1)出力変動がある風力発電からの電力を適切に利用するための技術検証ならびに、省エネ性の高い高電圧直流給電システムとの連携技術の検証、2)直接外気冷房に関する運用技術の検証、を目的に、2012年1月から2013年3月まで実証実験を実施する。