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 NEDO、サウジアラビアで排水再利用システム実証事業を実施

発表日:2012.02.01


  (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、サウジアラビアで排水再利用システム実証事業を実施すると発表した。これは、2012年2月1日、サウジアラビア工業用地公団(MODON)とNEDOが、膜技術を用いた省エネ型排水再生システム実証事業を行うことで合意し、基本協定書(MOU)を調印したことによるもの。元来、サウジアラビアは、水資源に恵まれない国である上、人口増加・経済成長により水需給がさらに逼迫するなど、水資源の開発が国策上、喫緊の課題となっている。今回の事業は、MODONが運営するダンマンの工業団地を事業実証サイトとして、我が国が世界的な競争力を有する膜技術(MBR、RO膜)を組み合わせた総合的膜処理システムを用いて、工業団地から排出される工業排水から工業用水を得るもの。同技術は、海水淡水化による造水に比べて約60%、システム全体で約25%省エネ型の造水システムで、従来の造水方法の代替技術として同国の省エネルギーにも貢献できる。NEDOでは今後、設備の据え付け工事を行うとともに、実証運転によるデータの評価、検証を通じて、サウジアラビア国内外の工業団地への当該技術の普及展開を目指していくという。

情報源 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース
機関 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
分野 水・土壌環境
キーワード 省エネルギー | RO膜 | 海水淡水化 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | 水資源 | MBR | サウジアラビア | 再利用 | 排水
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