帝人(株)は、同社の過酸化水素添加多段式オゾン処理技術が、水溶性の有機溶媒である1,4-ジオキサン処理用として、国内で初めて(株)富士クリーンに採用されたと発表した。1,4-ジオキサンは、多くの有機物質を溶解可能という特性から幅広い用途で使用されているが、生物学的にも化学的にも分解しにくく、生物処理においては特殊な分解菌が必要となるなど、極めて処理が難しい物質の1つとされている上、2009年から「健康保護に係る水質環境基準」および「地下水環境基準」の管理対象(基準値:0.05mg/L)として追加されるなど、近い将来、排出規制の導入が検討されている。今回、同社は、同処理技術による1,4-ジオキサンの除去実験を実施し、その処理過程において有害な副生成物を発生させることなく、適切かつ確実に処理できることを確認。これにより、同処理技術を採用した富士クリーンでは1,4-ジオキサンを放流することができる基準値0.05mg/L以下まで処理・再利用することにより、さらに環境に配慮したクローズドシステムを構築することが可能となるという。同社は、今後も1,4-ジオキサンをはじめとする様々な難分解性物質に対して、広く国内外に同処理技術を展開し、排水浄化に寄与していくとしている。
情報源 |
帝人(株) ニュースリリース
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機関 | 帝人(株) |
分野 |
ごみ・リサイクル 水・土壌環境 |
キーワード | 排水処理 | 帝人 | 基準 | 発がん性 | オゾン処理 | HiPOx | 1,4-ジオキサン | 過酸化水素 | 有機溶媒 | 富士クリーン |
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