大成建設(株)は、大阪大学及び北里大学と共同で、環境に配慮した1,4-ジオキサンの生物浄化技術実証試験を、平成25年9月から開始すると発表した。1,4-ジオキサンは、発がん性の疑いがある一方、高い水溶性を示すとともに揮発性や吸着性、生分解性等が低いことから、いったん水中へ放出されると広域に拡散してしまい、除去が困難な物質。実際に国内の河川や地下水等において1,4-ジオキサンが検出される事例が報告され、我が国では各種基準で規制の対象となっている。今回の実証試験での生物浄化技術は、大阪大学が発見した1,4-ジオキサン分解菌を用いた浄化手法で、従来技術と比較してコストやCO2排出量の大幅な低減が見込めるもの。1,4-ジオキサン分解菌は、重金属類や揮発性有機化合物による阻害を受けにくい特長を有しているため、これらの有害物質を含んだ汚染地下水においても、効率良く1,4-ジオキサンを分解できる。同社では今後、この実証実験で浄化技術を確立し、さまざまな汚染土壌・地下水対策に展開していく予定という。
情報源 |
大成建設(株) プレスリリース
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機関 | 大成建設(株) |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 大成建設 | 地下水 | 大阪大学 | 有害物質 | 実証試験 | 発がん性 | 技術 | 1,4-ジオキサン | 北里大学 | 生物浄化 |
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