大阪市は、平成23年度「市内河川魚類生息状況調査」の結果を公表した。同調査は、大阪市内の河川における魚類の生息状況を把握し、市民に親しみのある魚類を指標とすることにより、市民の水環境への関心を促すとともに、個々の理化学的なデータから測ることのできない総合的な環境の評価を行うもので、平成3年度から5年ごとに実施している。今回、大阪市内の河川19地点で、投網やタモ網を用いて魚類を採取する調査を実施。その結果、確認された魚種は47種(うち、在来種41種)で、前回調査(平成18年度調査)と比べて8種(うち、在来種5種)増加した。また、大阪府レッドデータブックで絶滅危惧種として記載されているドジョウ(絶滅危惧II類)、ウキゴリ(同II類)が初めて確認され、ゴクラクハゼ(同I類)、メダカ(同II類)は前回に引き続き確認された。一方、外来種については、オオクチバス(ブラックバス)が前回調査の4地点から6地点で、ブルーギルが前回調査の5地点から7地点で確認され、平成3年度の調査開始以降増加傾向にあり、生息域を広げていた。同市では、今回の結果を、各種市民協働イベントを通じた普及啓発に役立てていくという。
情報源 |
大阪市 報道発表資料
大阪市 大阪市内の川にすむ魚 (大阪市内河川魚類生息状況調査) |
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機関 | 大阪市 |
分野 |
自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | 外来種 | 河川 | 絶滅危惧種 | 水環境 | 調査 | 魚類 | 在来種 | 大阪市 | レッドデータブック | 水質評価 |
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